2016-01-01から1年間の記事一覧

宇野功芳先生ありがとう、いつも楽しい評論を書いてくれて…

2016年が過ぎ去ろうとしている。ブーレーズ、アーノンクールなどクラシック音楽界にも大家の訃報があったが、ぼくにとってはやはり宇野功芳さんの逝去がいちばん衝撃だった。 ■チャーミングなおっさん みなさんは、ブルックナーのスコアにおいてメゾ・ピアノ…

やっぱり、ベトはすごかった

タイトル詐欺みたいなんですが・・・モーツァルトのピアノ協奏曲第20番二短調について書きます。 泣く子も黙るケッヘル466番である。 ははー。 この時代の協奏曲には、第一楽章の終わり近く、 「ここはソリストの好きなようにやったんさい」 と楽譜に何…

日本に、朝比奈隆がいてよかった。

本邦のクラシック音楽ファンにとって朝比奈隆をどう評価するかは、けっこう避けては通れない問題で、それはかつてのカラヤンに対するそれと同じような、ある種の踏み絵となっている。 ぼくは90年代の、まさに朝比奈ブーム華やかなりし時期、何度か朝比奈と…